どこで開業するか?

2018年11月25日

司法書士に合格し、研修が終了すると即独立する人、法人などに勤務する人、いったん勤務した後に独立する人、一般企業に就職する人など様々な人がいますが、ここでは独立する人向けにどこで独立するかという点について書いてみたいと思います。

都会で開業するか、地方で開業するか?

都会で開業して、不動産屋や銀行からバリバリ仕事貰うんだと考えている人は多いと思います。

確かに都会では仕事量が多く、また例えば外国人の案件やマンション案件等複雑で、

規模が大きい案件も多いと思います。

しかしながら司法書士は都会に一極集中しています。

私の感覚では、司法書士の約80%が都会やその周辺都市に集中しているように感じます。

地方でも県庁所在地などに集中しています。

ビジネスでは、ライバルは少ないのに越したことはありません。

一人も司法書士がいないような地域で開業すれば、

必然的にその地域の依頼は独占可能です。

私は、独立するのであれば、田舎で開業することをお勧めします。

事務所を借りるか、自宅開業か?

都会で開業するか、田舎で開業するかはさておき、

次に開業するのであれば、事務所は借りた方がいいのでしょうか?

司法書士を開業するというと、きれいな事務所を借りて、

受付があって、事務員さんが2,3人いて、、、

とイメージする人は多いと思います。

しかし、いきなり事務所賃貸するということはおすすめできません。

開業予定地で数年勤務し、独立してもコネがあるため確実に収入が見込めるような場合を除き、

開業直後というのは誰しも収入が安定しない、

もしくは半年間ほぼ無収入である人もたくさんいます。

そんな中、事務所を賃貸してしまうと毎月かなりの固定費がかかってしまいます。

また、事務所を賃貸する場合は、通常のアパート等とはちがい、

高額な敷金礼金を要求されることがおおく、開業直後の資金がない時期には

大きな出費になります。

また、事務所の賃料が高いからといって通常のアパートを事務所代わりに使う場合は、

家賃が安い代わりに大家さんの許可が必要であったり、

また外観は居住用の不動産と変わらないため、

自宅開業するのとほぼ変わらないといったデメリットがあります。

したがって、私が一番おすすめするのは、とりあえず自宅開業をして、

軌道に乗ってくると事務所賃貸をすることです。

自宅開業であれば固定費はかかりませんし、

自宅が賃貸であれば賃料を按分割した金額を経費算入することもできます。

自宅開業では信用がないといった意見を聞くことはありますが、

私の経験上看板を見てお客さんが事務所に入ってくることは年に1度あるかどうかです。

司法書士事務所のお客さんはほとんど紹介で依頼につながります。

また、現在ではホームページによる広告は解禁されていますので、

事務所の立地が目立たない場合は、ホームページを作成し

きちんとSEO対策を行って宣伝活動を行えば、自宅開業であっても

お客さんは必ずついてくると思います。

ホームページに関しては、司法書士の間ではネガティブなイメージを

持っている方がたくさんいますが、また別の機会に記事にさせていただきます。

最後に

開業直後は、金銭的に厳しいので、経費をかけるところは厳選して、

できる限り広告宣伝費にお金をかけるべきだと思います。

2018年11月25日独立開業